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第3回 理容室の現状

この記事の目次
第 3 回

理容室で働くあなたへ——11万軒の現実と、バーバーブームという希望

お店の数は減り続けているのに、お客様の数は増えている——。

理容業界には今、矛盾しているように見えて実はチャンスにあふれたデータがたくさんあります。

一緒に読み解いていきましょう。

今の理容室業界、数字で確認

理容室 市場規模
2,762億円(2024年)
男性 客単価(1回)
約2,500円(一般的な床屋)
理容室 年間利用率
50.2%(15年前比+20pt)
年間利用回数(男性)
約6回(2ヶ月に1回ペース)

理容室の市場規模は2,762億円(前年比+0.2%)と、横ばいながらも下げ止まりの兆しが見えています。

特に興味深いのが利用率のデータです。店舗数は減少しているにもかかわらず、

利用率は50.2%と15年前(31%)から約20ポイントも上昇しています。

つまり「店は減っているが、ユーザーは増えている」という逆説的な状況が生まれています。

「理容室の数は2011年比で約1.7万軒減ったが、利用率は20ポイント上昇。
少ない店舗でより多くのお客様を抱える時代が始まっている。」
理容室 店舗数推移(2000〜2022年)
出典:厚生労働省 衛生行政報告例
理容室店舗数(万軒)
理容室は2000年代の14万軒台から減少を続け、2022年には11万軒台に。

バーバーブームと理容の復権

2017年ごろから始まった「バーバーブーム」が、理容業界の新たな活路として注目されています。

もともと美容室を利用していた男性客が

徐々に理容室(バーバー)に回帰する動きが顕著になっており、

SNSやメディアで話題のバーバーも増加しています。

バーバーの魅力は何といってもシェービング・フェードカット・スキンフェードなど、

美容室では対応が難しいメンズ特化のメニューです。カットのみで来店する男性が9割を占める中、

シェービングや眉カット、ヘッドスパをオプション提供することで

客単価3,500〜8,000円の高価格帯

安定した経営が可能になっています。

理容室 利用者が来店に選ぶ理由(2024年)
出典:J-Net21 アンケート調査
料金リーズナブル38.4%、自宅から近い38.1%が最も多い選択理由。

理容室の経営構造

タイプ 客単価目安 主な客層 特徴
伝統的な理容室(床屋) 2,000〜3,500円 50〜70代男性 地域密着・常連型
QBハウス等チェーン 1,200〜1,500円 ビジネスパーソン 低価格・高回転・スピード特化
バーバー(高単価型) 4,000〜8,000円 20〜40代男性 技術特化・体験型・SNS活用

理容業界は現在、

①廃業が続く伝統的な街の床屋

②価格競争を徹底するチェーン

③バーバーブームに乗る高付加価値型

という三層に分化しています。

後継者不足に悩む伝統的な理容室が閉店する一方、

 

都市部のバーバーは集客に困らない状況が生まれており、

まさに「同じ理容業でも全く異なる産業」になりつつあります。

📌 第3回まとめ|理容室業界のキーファクト

  • 店舗数11万軒は11年連続減少。ピーク時の14万軒台から大幅減
  • にもかかわらず利用率は50%超、利用者は増加という逆転現象
  • バーバーブームで20〜40代男性の取り込みに成功したサロンは高収益を実現
  • 新規免許取得者は美容師の15分の1——若い理容師はまさに「金の卵」

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