代表の黒崎です。
ゴルフ人気が急上昇中です。飲食自粛の中、外ならば大丈夫だろうという考えなのでしょうか?はたまた松山英樹さんのマスターズ優勝の影響なのでしょうか?私が通っているゴルフスクールは定員10名のところ昨年は5名でした。今年は10名でキャンセル待ちです。
最近『濡れパン』の話題が多かったので、今回はちょっと視点を変えた情報をお届けさせて頂きます。
『夏の鉄人』をご存知ですか?
一日に54ホール(3R)廻る「夏の鉄人」という企画があります。朝4時30分に日の出とともにスタートして終了は18時という過酷な企画です。しかも日の長い夏しかできない企画なのですが、真夏の灼熱の太陽に体力を削られながらの54ホールは、ゴルファーにとって非常に過酷な条件といえます。
「アホなことやっているなぁ」「馬鹿じゃないの?」といった感想を持つ方もいるかと思います。私も実際自分で挑戦して「こんなことに金と時間を使うアホなんて、私たちくらいじゃないの?」と思っていました。しかし実際は違いました。挑戦者が後を絶ちません。
今回の予約を取ったのは5月末でした。その時点で4時30分スタートの枠は最短で6月24日でした。更に驚きは、当日の鉄人挑戦者はなんと11組もいました。いったいなぜこのように「夏の鉄人」企画は人気なのでしょうか?
新たな市場創造の可能性
実は、この「夏の鉄人」企画の基本は45ホール(2.5R)です。追加で9ホールプレーすることで54ホール(3R)となります。しかし参加者のほとんどが追加で54ホールを目指します。
ゴルフは自然の中で行うスポーツです。日の出から日没までの限られた時間の中でプレーするには、ゴルフ場を貸し切らない限り物理的に54ホールが限界です。
つまり「自分の限界に挑戦したい!!」というチャレンジ精神旺盛な体力自慢のゴルファーを刺激してくる企画なのです。だからこういう写真を撮りたがるのですね~(笑)
本来のゴルフの目的は、「より良いスコアを目指したい!」や「仲間とのコミュニケーションを図りたい」が一般的かと思われます。しかし「夏の鉄人」は、ゴルファーの参加目的を変えることで新たな市場を生み出しています。
【夏の鉄人を開催しているゴルフ場】
リソナグループ
プレミア感の演出
また、54ホール廻ったプレーヤーにしか手にすることが出来ない「記念メダル」が欲しいという理由が参加意欲をかき立てるもう一つの要因だと思われます。このメダル、しかも先着順で無くなり次第終了してしまいます。数量限定ということで、一層プレミア感を演出しています。
更に「夏の鉄人コンプリート」という称号が用意されています。この「夏の鉄人」はリゾルグループが運営している3つのゴルフ場で開催されています。ひと夏にこの3つのゴルフ場全てで「夏の鉄人」を達成したゴルファーが得られる称号です。この称号を得るためには3つのコースで合計162ホール廻らなければなりません。
ゴルフをやる人ならば分かると思いますが、「夏の鉄人コンプリート」は心・技・体・金・時間全てが揃わないと達成できません。その価値が分かるからこそ挑戦する人がいるのでしょう。
ちなみに達成すると「オリジナルTシャツ」が貰えます(笑)
「夏の鉄人」の経済効果
北武蔵カントリークラブでは5月25日から始まった「夏の鉄人」企画ですが、6月24日時点で、「夏の鉄人」の達成者は私が485番目でした。わずか1ヶ月で約500名近い達成者がいることにビックリしました。
ちなみにこれは例年以上のハイペースだそうです。やはりコロナ禍でたまったストレス発散のために、こういった挑戦に興味を示す人が増えているのでしょうか?
さて、ここで「夏の鉄人」企画の経済効果について考えてみました。
夏の鉄人45ホール制覇 13,500円
追加9ホール 3,300円
合計 16,800円
1ヶ月でおよそ500名が挑戦したとなると・・・
16,800円 ✖ 500 =8,400,000円
となります。1日平均280,000円です。
平日昼食付きで7,000円のプランがあるので、そのプランで換算すると40人(10組)に相当します。
「夏の鉄人」企画の秀逸なところは、予約が入った時点で朝と夕方の空き時間を有効活用できる点です。「夏の鉄人」予約のお客様が入れば、その枠は早朝・昼・夕方と1日の最大限の売り上げは確定します。そこに追加で昼間の一般のお客様を入れていくので安定した売り上げを確保することが出来ます。
モノからコトへ
「夏の鉄人」から私が学んだことは、ゴルフを売るのではなく「夏の鉄人」企画によって新たな価値を創造したところにあります。「夏の鉄人」に挑戦する方々は、お金は気にしていません。参加目的・参加意欲があれば意思決定の際に価格の優先順位が低くなります。
「夏の鉄人」に挑戦する方々は、ゴルフを通じて自己肯定感、達成感、優越感、仲間との一体感などなど様々な体験を得ることが出来ます。
『濡れパン』ブームに関しても、同じことが言えます。髪を切る。パーマをかける。という技術は以前からありました。しかし、延さんによって『濡れパン』というメニューが生み出されたことにより、男らしさやカッコ良さといった新たな分かりやすい価値基準が出来たことにより、世間に注目されるメニューへと成長していったのではないでしょうか。
そもそも理美容室のメニューには、基本的には「カット〇〇円」「パーマ〇〇円」という技術メニューしかないサロンがほとんどです。『濡れパン』とは実のところ、フェードカットとアイロンパーマとジェルでの整髪をセットにした複合メニューです。
「夏の鉄人」「濡れパン」をヒントに、今後新たなメニュー提案を考えてみてはいかがでしょうか。
【新メニュー作成時のポイント】
・何を売るのか?
・誰に売るのか?
・どのように売るのか?
そして
・時間の有効活用
・スタッフの有効活用
・プレミアム感の演出
等を考慮してみると作りやすいかもしれません。
日本一分かりづらいECサイト「スマイルチャレンジ」
本当にお恥ずかしいのですが、分かりづらいとメチャクチャ不評な弊社ECサイト「スマイルチャレンジ」です。PCから操作する分にはそれほど分かりづらいわけではないのですが、スマホから操作すると迷路に迷い込みます。
内容は素晴らしいのです。『ジェリラ』を始め、『AWSB(オールウーマンシスターズバンド)』『キングジョージコンテクションオイル』『リボルバー』『レンツアイロン』『延さん監修 FJTコーム』など濡れパン関連の商品を始め、理容関連の主だったメーカーは取り扱いがあります。
でも分かりづらいのです(T_T)。さらに登録申請を頂くと弊社で承認する必要があります。こちらの作業は24時間以内の対応を心掛けていますが、タイムリーに承認が来ないので、ここもイライラポイントのようです。
それでも登録して見せる!!という猛者がいらっしゃいましたら是非お願いします。登録・購入出来たあなたのITリテラシーは最上級です。ささやかですが。登録・購入して頂いた方には、ジェリラとの相性抜群の弊社オリジナルシャンプー「二代目清五郎1L(定価4,000円)」をプレゼントさせて頂きます。(2021年6月30日まで)
登録しようと思ったけど、やっぱり面倒くさいや。という方は、普通にメールを頂ければ送りますので、どうぞよろしくお願いします。
黒崎(代表) hk@bombom.co.jp