先週に引き続き今年の理容科一年生と話をして感じたこと。
今週は就職に対する意識です。
私は毎年新入生にお話をするときに、
就職先を考えるときには4つのタイプに分けて考えた方が良いと伝えます。
① 技術重視サロン
コンテストに出ることを前提とした教育システムを持っているサロン。
理容組合に加盟しているサロンが多い。厳しい練習は覚悟すべし。
② 給与重視サロン
とにかく稼ぎたいというニーズに応えてくれるサロン。
20代で100万円稼いでいるという店長もいるとか。
③ 福利厚生重視サロン
社会保険を始め、勤務時間、休日、もちろん給与体系も
一般企業並みの条件をそろえているサロン。
④ 家族経営サロン
夫婦、もしくは親子で経営しているサロン。
非常にアットホームな雰囲気で働くことが出来る。
もちろん上記以外のサロンもあれば、
①と③とか②と③といったハイブリットなサロンもあります。
しかし、生徒の意向を探るためにあえてこの4つのパターンで質問します。
そして今年の結果は・・・
① 技術重視サロン 1人
② 給与重視サロン 4人
③ 福利厚生重視サロン 10人
④ 家族経営サロン 0人
という結果となりました。
この結果、当たり前でしょうか?
毎年この時期に定点観察していますが、福利厚生重視が年々増えていますね。
この傾向をどう読み取るかが今後の理容室の求人において
重要なポイントになるのではないでしょうか。
栃木県の理容学校の卒業生は今年10名でした。
この10名に対して数百軒の理容室が求人票を出すわけです。
完全に売り手市場です。
学生はじっくりと自分にあったサロンを選ぶことが出来ます。
雇う側と雇われる側。
双方の将来に対するビジョンや想いがマッチしたところに就職した欲しいと思います。
その為にも雇う側も雇われる側も自分が上記①~④のどのタイプなのかを考えて、
ターゲットを明確にすることが就職活動の成功のポイントなのではないでしょうか。